西徳寺について

西徳寺のご紹介

西徳寺は、室町時代の永禄3年(1560年)鎌倉光明寺法主の高弟 法誉順性上人により開かれました。

真言宗の源徳寺、真宗の無量庵、浄土宗の東光寺及び寿経寺の四ヶ寺を併合し、東光山無量寿院西徳寺と改めました。以来、浄土宗の法灯を継承しています。

浄土宗は法然上人が開き、2024年に開宗850年を迎えました。阿弥陀仏(阿弥陀如来)を本尊とし、お念仏(南無阿弥陀仏)をお唱えします。法然上人は、南無阿弥陀仏と唱えることにより、すべての者が救われると説かれました。

当時院の本堂には、中央に本尊阿弥陀如来・脇侍には、観音菩薩、勢至菩薩が祀られています。

境内には、鎌倉時代に三浦一族の武将、和田義盛が出陣に際し、戦勝を祈願したと伝えられる「和田地蔵」が祀られています。お寺の前に流れている川も、和田氏の名前が由来となり、「和田川」と呼ばれています。

和田地蔵の他に、当寺院では、本堂内に「勝軍(将軍)地蔵」を安置しております。こちらは大変珍しいお姿のお地蔵様です。

木造で右手に錫杖、左手に宝珠を持つのは通例のお姿と同様ですが、頭には兜、お体には甲冑を着け、岩座上に立つ馬に乗られております。

勝軍地蔵は地蔵の変化身であり、作例は少ないそうですが全国に点在している像とのことです。そのお姿から、戦勝を祈願する本尊として祀られ、多くの武将たちが信仰していたと伝えられています。